栄養素の代謝入門

看護師さんのための栄養素の代謝入門へようこそ

看護師にとって、糖質や脂質などの栄養素についての知識は基本的なものです。
ですが、これらの栄養素が摂取され、吸収された後の行方、つまり「代謝」については、
一度は生化学で勉強したことがあっても、その意義がわからず無味乾燥に感じてしまったかもしれません。
ですが、とても重要なことなので、もう一度勉強してみましょう。

同化と異化

代謝とは、いってみれば「生体内で起こる化学反応」のことです。

 

生物の体を構成する原子は、生物以外の物質の原子となんら変わりはありません。
そして、その「組み換え」である化学反応についても、無生物の世界と同じ法則にしたがって起こるのが本質です。

 

ですが、生物の化学反応には、微生物では見られないような数多くの特徴があり、
きわめて複雑で、成功なシステムを形成しているといえます。

 

エネルギーを使って物質を生合成する反応を「同化」といい、
物質を燃やしてエネルギーを放出させる反応を「異化」といいます。
そして、化学反応を大まかに見てみると、
この「同化」と「異化」の2つに分類されるのです。

 

生体は必要に応じて様々な物質を同化によって得る必要があります。
その物質を得るためのエネルギーは、他のどこかで異化が起こったおかげで調達できます。

 

「脂肪を燃やす」という言葉は、あちこちで耳にする話題の言葉ですが、
栄養素が異化される過程も「燃焼」です。
目に見える炎が身体の中で上がっているわけではないのですが、
化学反応で表現すると同じものです。

 

通常、物を燃やすと、光や熱などのエネルギーを得ることができますが、
このエネルギーはなにもないところから勝手に生じるではなく、
化学反応という代償を払うことによって生じています。

 

ですから、燃える前の状態は、
燃えた後よりもエネルギー的に高い状態に合ったと考えることができ、
異化によるエネルギーの発生は、
「化学的な状態」という形で蓄えられていたエネルギーが、
他の形態のエネルギーの変換されたと表現するのが正解です。

 

例えば、高いところで制止していた物体が坂を転がると、
物体のスピードはどんどん速くなります。
これは、もともと高いところの物体に蓄えられていた位置のエネルギーが、
運動エネルギーに形をかえたと考えることができます。